ベリーダンスは、中近東が発祥の世界最古の踊りです。ベリーダンスのBelly(ベリー)は英語で腹部のこと。アメリカに伝わった際に、特徴的なお腹の動きから「ベリーダンス」と呼ばれ、広まりました。現在は世界中の女性に人気のあるダンスになっています。
中近東ではラクス・シャルキ(東方の踊り)、オリエンタル・ダンスと呼ばれています。諸説ありますが、紀元前から伝わり、古代エジプト文明の壁画に描かれた絵からも踊りの原型ではないかといわれています。
女神信仰、豊穣祈願、子孫繁栄を願って踊られたベリーダンスは、実際に踊ってみると自然を大切に想う気持ちや人々の幸せ、祈りをルーツとしていることを実感できます。中近東では妊娠や安産の為に思春期から始め、出産時にも踊られていました。
香りの歴史を紐解くと、香料は、エジプトでは紀元前から金ほどに扱われていた、大変貴重なものでした。その当時から香りと踊りは共にあって、宮殿ではとてもよい香りが焚かれていたようです。きっと、エジプトやオスマン帝国(トルコ)では、煌びやかな装飾の中、素晴らしい演奏家の奏でる音楽と優雅な香りの中で、ベリーダンスが踊られていたのではないかと空想を膨らませます。